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免疫治療22「経口摂取の非特異的がん免疫療法」

 

多くの花がその美を競い合う季節となりました。皐月は強い日射によりすべての生命体が活性化される時期です。

 

前回は非特異的がん免疫療法の接種免疫療法について説明しました。皮膚接種は医療機関でしか行うことができませんが、経口摂取は家庭でも気軽に免疫活性化を行うことができます。経口摂取の非特異的がん免疫療法について、その原理を具体的に説明しましょう。

 

 

キノコの成分であるβ―グルカンが口から入ると、異物が入ってきたということで小腸粘膜にあるM細胞(Membranous epithelial cell)によって貪食されます。M細胞はパイエル板という小腸粘膜のリンパ球が集合しているリンパ組織の門番の役目をしています。M細胞は口から入ってきた異物を外部から侵入してきた敵と認識し、その抗原をパイエル板の内部へ運びMHCクラスⅡ陽性の抗原提示細胞へ受け渡します。この抗原提示細胞はさらにパイエル板でヘルパーTリンパ球(CD4+)を活性化させ、活性化を受けたTリンパ球インターロイキンを産生し、癌細胞を殺すことの出来るマクロファージキラーTリンパ球を誘導することになります。キノコ抽出物は多くの種類が市販されているため、手に入りやすいものです。

 

皮膚接種および経口摂取のいずれの方法でも免疫刺激抗原を投与して免疫細胞が賦活化されるのを待つため、癌を攻撃するようになるには時間がかかります。また、リンパ球が効率良く反応できる抗原であるかどうかで、ひとりひとりの効果が決まるため、人によっては免疫が賦活されない可能性もあります。

 

BCG-CWSもキノコ抽出物も「保険診療」としては、厚生労働省の認可をまだ得ていませんが、免疫賦活薬としての保険適応薬にピシバニールやアンサー等の注射薬、クレスチンやベスタチン等の経口投与薬があります。これらの保険適応薬の作用機所もBCG-CWSやキノコ抽出物と同じで効果の差もあまりありません。しかしながら、保険適応でもその使用は一部の腫瘍に限定されており、かつ、放射線療法や全身化学療法との併用でしか認められておらず適切な使い方をされているとは思えません。免疫を抑える作用のある治療法と併用しても、免疫が活性化される機会を失うことになります。

 

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