院長のブログ
免疫治療17「免疫抑制」

秋も深まり紅葉まっさかりといった季節です。うつぼ公園の紅葉も美しいです。診療を受けられる前でも、少し遠回りしてうつぼ公園を散歩されることをお勧めします。
がんの増殖 は がんが免疫を抑えることで強まります。
年を取るに従って免疫力は低下します。老齢者ではマクロファージの活性低下が多くみられますが、これは加齢とともにマクロファージのインターフェロン-γ(IFN-γ)に対する反応低下がおこるためです。さらにマクロファージのインターロイキン-12(IL-12)産生能が低下することでヘルパーT1( Th 1)リンパ球の活性化が低下し、相互作用によるTh1細胞からのマクロファージ活性化が行なわれにくくなるからです。

「がん」が発生した初期では免疫細胞は腫瘍特異抗原(がん自身の目印)によって活性化され、サイトカイン(免疫を活性化させる免疫細胞同士の信号)を産生して癌細胞の増殖を抑制しようとします。組織学的解析では多くの腫瘍で炎症細胞の著明な浸潤を認めます。炎症反応とは免疫細胞が敵と戦うときにおこる症状です。顕微鏡で覗いてみるとリンパ球やマクロファージのみならず樹状細胞、好中球やマスト細胞まで浸潤細胞として癌細胞と戦っている光景が認められます。
しかし、時間が経ってくると共にヘルパーTリンパ球が抑制されてきます。つまり、免疫抑制の状態になってきます。こうなると癌細胞は仲間を急速に増やして増大してきます。癌細胞を攻撃するキラーTリンパ球やナチュラルキラー(NK)細胞をコントロールする司令塔であるヘルパーTリンパ球を、がん細胞自身が抑制するようになってきて癌細胞は攻撃を受けなくなります。これは癌細胞が宿主(あなた)本体からの攻撃を避けるためにいろいろな手段で対抗してくることを意味します。
次回はあなたをだますあくどい手口についてお話します。
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