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免疫治療10「Bリンパ球(B細胞)の役割」

やっと暖かくなってきました。インフルエンザは下火になってきましたが、今度は花粉症の季節になりました。やっかいなことにPM2.5問題が花粉症をさらに悪化させることになりそうです。続けて注意が必要です。免疫のお勉強の続きです。

Bリンパ球(B細胞)の役割

Bリンパ球は体液性免疫をつかさどります。骨髄で作られたBリンパ球は脾臓やリンパ節などの末梢リンパ組織に移動して待機しています。

 

外敵がやってくるとその外敵の目印の刺激によりヘルパーTリンパ球(Th2細胞)が作るサイトカインによってBリンパ球は活性化します。そして形質細胞へと変化し、抗原提示細胞が表示した細菌やウィルスの目印に対応する抗体を産生して体液中に流します。

 

この抗体は抗原を表面に提示している病原体を殺したり、不活性化することにより病原体の活動を抑えます。インフルエンザに罹った時に二、三日、熱を出して寝こんだあとに自然と、熱が引いて治るのはこの抗体が産生されてウィルスが抑えられるからです。

 

抗原と抗体はかぎと鍵穴に例えられ、特定の抗原(鍵穴)に対して、それに合った鍵を差し込むことにより不活化(中和といいます)させます。また抗体はTリンパ球と病原体の結合を容易にしてTリンパ球の殺細胞効果を強めたりする役割も持っています。
一度、風邪をひくと続いて同じ風邪には罹らないのは、そのウィルスの抗体を持っているため、ウィルスが侵入してきてもすぐ中和してしまうからです。抗体を体液中に分泌することで免疫をおこなうので体液性免疫と言われます。

 

CD5という表面マーカーを発現している一部のBリンパ球はIgM型抗体という自然抗体を産生します。この自然抗体は特定の抗原に限定しないため、どの鍵穴にも差し込むことの出来るマスターキーのようなもので、感染したときに真っ先に活動して病原体を押さえ込む働きをします。

 

Bリンパ球は外部からの病原体感染に対し抗体を産生して身体を守ることが主な任務ですが、この抗体が内部の敵である癌細胞にも働く仕組みがあることが最近分かってきました。抗体の根元であるFc部分に対してレセプターを発現しているNK細胞マクロファージ、および顆粒球に抗体が結合して、これらの細胞が活性化して癌細胞を殺します。また、癌細胞のアポトーシスを誘導する抗体も解明されてきており、さらなる研究開発が期待されます。

 

Bリンパ球と抗体産生

 

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