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免疫治療7「がんと免疫監視」

 

 

楽しいクリスマスが過ぎ、お正月を迎え新しい年となりました。皆さん、良いお正月を迎えられたでしょうか?がんは遺伝子の異常で発生することを前回にお話ししました。でも、がん細胞ができたからと言ってすぐに発癌するわけではありません。

がんと免疫監視

人体を外敵から守り、内部異常を防ぐ使命をもった免疫細胞が、その機能を発揮できなければ癌細胞が発生しても、異常な細胞を識別できず癌の増殖を許してしまいます。

 

また、癌細胞を認識できても免疫細胞の攻撃力が弱まっていれば、癌細胞の増殖が勝ってしまうことになります。つまり、免疫細胞がボケッとして目の前にある異常細胞を見落としていたり、癌細胞がずる賢く腫瘍特異抗原を細胞表面に出さずに奥深く隠しこんでいたりした時に癌細胞は生き残れて次のパトロールまでの間に分裂して仲間を増やすことが出来ます。また多勢になった癌細胞は免疫細胞の少々の攻撃にも耐えられるようになります。

 

いったん増殖を許した癌細胞は止まることの無い分裂を繰り返して、周囲の正常細胞をへりに押しやり、栄養分を強引に周りからむしとり傍若無人の振る舞いをします。この様な状態を「がん」といいます。たとえ周囲の正常細胞と異なる異常細胞であったとしても、周囲に迷惑をかけないおとなしい細胞であれば問題はありません。異型細胞や早期がんはこれに当てはまります。社会秩序を乱し、多くのひとに害をもたらし、ひいてはその社会を破滅させる。社会の「がん」とひとの体内の「がん」とよく似ていませんか?免疫力は警察力に似ています。日本は安全な国といわれています。警察が日々、町なかをパトロールして社会の安全を保ってくれているのです。

 

「がん」は不治の病と言われますが、免疫力(警察力)が低下しているから「がん」が発生するのであり、免疫力(警察力)が低下しているから「がん」を殺すことが出来ないのです。つまり、「がん」は免疫病のひとつというわけで免疫を治さないから不治の病となるわけです。がん治療は落ちた免疫力を元に戻すことから始まるのです。警察力をしっかりさせることが大事なのです。

 

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