大阪本町 坂井CSクリニック

 

 

 

 

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院長のブログ

免疫治療について4

秋も深まってきました。そろそろ紅葉の季節です。朝晩の冷え込みがきつくなってきたので体調管理に気を付けてください。

 

自律神経がリンパ球に影響を及ぼして免疫力を変化させることは前回にお話しました。最近、リンパ球には神経伝達物質に対するレセプターを持っていることが解ってきました。

 

すなわち、神経細胞から直接、影響を受けることが判ってきたのです。たとえば、精神的なストレスは自律神経を通じて脾臓にシグナルを送り、ナチュラルキラー(NK)細胞活性を変化させます。

 

NK細胞は常時体内をパトロールして癌細胞の出現の監視やその殺傷を行います。1個のNK細胞は1個(おおくても数個)の癌細胞しか殺せませんので効率は悪いが、広範な種類の癌細胞を本来、体内にないはずの異常細胞と認識して殺すことができるので、がんの初期段階には重要な役割を果たします。ストレスの多い生活を続けているとNK細胞が癌細胞の発現を見過ごしてしまいます。ストレスは免疫系を抑制するため、からだにとって持続的な過度のストレスはよくありません。

 

また、拘束ストレスは神経系から内分泌系に影響を及ぼし、副腎皮質刺激ホルモンから副腎を介して副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモンといいます)を分泌して免疫反応を抑制します。副腎皮質ホルモンは炎症反応を抑える作用を持っていますが、リンパ球にも作用してアポトーシス(自然な細胞死)に導きます。感染に対する抵抗力が低下するだけでなく、癌細胞を排除する力が弱まり「がん」を発生させる母地をつくります。

 

脳神経系、内分泌系と免疫系の相互作用は非常に密接な関係にあり、がんを発生させないように心の安定とホルモンの安定を保つように意識する必要があります。日々の生活をコントロールして内分泌バランスを崩さないよう、ストレスを溜めないよう、過労にならないようにしてください。

 

 

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