がん治療の変遷
がんと手術、そして抗がん剤治療
現在の癌治療の方法としては手術が基本と言われます。手術により癌を体内から取り除くのが最も確実な方法と考えられているからです。
しかし、癌は一ケ所に留まっているとは限りません。転移した癌を手術だけで取り除くのは不可能で、手術に加えて他の治療法で癌を排除する必要があります。
昭和50年代には手術に加えて抗がん剤や放射線治療を加えた集学的治療が半数以上の患者に対して行なわれていました。
しかし、平成9年には集学的治療は20%以下にまで減少しています(国立がんセンターの統計資料を参照)。
これは手術に加えて抗がん剤や放射線治療を行なっても、その延命効果には限界があることが判って来たからであります。
<参考資料 疾患別死亡率 国立がんセンターの統計資料より>
癌の手術件数は昭和50年と平成9年とでは変化がありません。
癌の早期発見による手術単独治療の成績が良いことが関係しています。(国立がんセンターの統計資料を参照)
転移が無ければ、癌は切除すべきものであることは昭和50年と平成9年でも同じです。
逆に、進行癌の場合は抗がん剤や放射線療法を加えても意味が無かったことを示しています。
<参考資料 疾患別死亡率 国立がんセンターの統計資料より>
※古い図になりますが、抗がん剤について知って頂くため掲載しております
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