免疫活性化血管内治療症例の紹介:胆管癌(たんかんがん)
胆管がん
胆汁は肝臓で作られ胆管を通じて腸管に排泄され食物の消化吸収の役に立っています。この胆汁の通路である胆管にできたがんが胆管がんです。症状は黄疸、白色便です。がんができることによって胆管の内腔が閉塞してしまいます。胆汁が流れなくなり、胆汁が胆管から逆流して血管の中に入り皮膚が黄色くなったのが黄疸です。腸管に胆汁が出ないため、便に色がつかず白っぽい便になります。同時に尿が濃い茶色になり、皮膚にかゆみが出たりします。治療法は手術が基本ですが、肝門部は胆管や血管が肝臓に入るところで、この部分にがんができると手術が困難になります。
症例
胆管がんと診断され胆管内に胆汁を排泄する目的でPTCD(体外から胆管へ細い管を入れ、胆汁を体外へ排出する方法)を行い、ステントが留置されました。主治医からは余命数ヶ月と宣告されましたが、セカンドオピニオンを求め坂井CSクリニックに来院されました。
①免疫活性化血管内治療を行い、左右胆管ステントに挟まれるように径3cmx1.8cmの不整形の腫瘍を認めました。経過は順調であったため外来通院で活性化リンパ球治療も行いました。食欲もあり体重も2㎏増加しました。
②初回治療後1年2ヶ月にて再び、症状が悪化し閉塞性黄疸の為、入院。腫瘍増大によるステント閉塞と診断され、自己拡張型ステントが留置されました。その後(初回治療より1年4ヶ月後)免疫活性化血管内治療を行いました。CTAPでは腫瘍は残存するも縮小しており、1年を越える治療効果が確認されました。
副作用でお悩みの方は、坂井CSクリニックへ 免疫治療、抗がん剤を使わない血管内治療、遺伝子治療によるがん治療