免疫活性化血管内治療症例の紹介
悪性黒色腫
悪性黒色腫は皮膚にある色素細胞(メラノサイト)が癌化したものです。メラノサイトが悪性化したためメラノーマと呼ばれます。足の裏に出来ることが多いですが、体中の皮膚、粘膜のどこにでもできるがんで、良性のホクロやしみとは違います。メラノーマは進行が早く、身体のあちこちに転移しやすいため最も予後の悪いがんと言われ、治療法は手術しか無く、抗がん剤も効きにくいがんの一つです。このため最近では免疫療法に期待がかかってきています。
悪性黒色腫(メラノーマ)の肝転移の症例
視野狭窄で眼底検査の結果、悪性黒色腫(メラノーマ)と診断され、放射線治療と温熱療法を行うも再発したため眼球摘出術を受けられました。その後、肝臓に多発転移が起こり抗がん剤を用いた血管内治療を8回受けられましたが、効果がなく当院に来院されました。メラノーマは抗がん剤が効きにくいため当院では、抗がん剤を使わない免疫活性化血管内治療で免疫を強化する治療を行いました。
当院での1回目の治療時には、肝臓は一個あたり1cmを越える大きさの多数のがんで占拠されていました。半年後も多くのがんで肝臓は占拠された状態でしたが仕事ができる状態で生活を送ることが出来ました。
この患者さまは免疫を活性化させることで1年間の延命効果を得ることが出来ました。手術をしても再発するがんには免疫療法に期待がかかります。
悪性黒色腫(メラノーマ)の局所治療
右足底に隆起性黒色色素沈着を認め、病理検査で悪性黒色腫と診断を受けて手術された方です。術後補助療法としてインターフェロン治療(免疫療法の一つ)が行われましたが、局所再発したため再び手術しました。その後、鼠経リンパ節と右足皮下転移でリンパ節郭清術と免疫療法が施行されましたが、再手術創に新たな転移が発見され、当院に来院されました。
当院で、足の再発部に免疫活性化血管内治療を行いました。免疫活性化血管内治療により、再発部の腫瘍の中に直接薬剤を投与することで体にやさしい薬でもがんをやっつける薬に変わります。
副作用でお悩みの方は、坂井CSクリニックへ 免疫治療、抗がん剤を使わない血管内治療、遺伝子治療によるがん治療