大阪本町 CSクリニック

 

 

 

 

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人工肛門はいやだ

人工肛門とは人工的に造られた肛門(便の出口)のことで、ストーマとも言い、1~2cmほど皮膚から腸が突き出た形になります。人工肛門には括約筋がないので「出そうなので止める」という機能はなく、排泄を自分の意志でコントロールできません。腸の蠕動運動で送られてきた便は、意志とは無関係にたえず排泄口から出ます。ストーマにパウチという便を収容する袋を取り付けますが、いつ便が出てくるかわからないので常に装着しておく必要があります。大腸や直腸のがんの場合、肛門括約筋を残せない場合には人工肛門を作って、そこから便を排出させます。

 

生きていくためには食事をとる必要があります。食事を摂れば必ず便ができます。がんが出来ても放っておくとがんが腸管を閉塞して、腸閉塞になります。つまりイレウスという症状になるのです。イレウスになってしまったら緊急手術で人工肛門を作ります。本当に完全に腸管が詰まってしまって、詰まった部位よりも口側の腸管が通過障害で著明に拡張すると腸管破裂の危険があります。この場合はやむをえませんが、「将来詰まるから人工肛門を作りましょう。」と言われて、手術を受ける方がいます。まだ、詰まっていませんが、本当に直ぐに詰まるのでしょうか。

 

日常生活で食事ができる状態で便も普通に出ている方でも、このように言われた方がいらっしゃいます。人工肛門は常にパウチを付けて、定期的に交換します。腹壁から出すので裸になるとその便が入ったパウチが見えてしまいます。便はパウチ内に排出されますし、臭いは気になりません。手術される先生方は日常生活には不便はないよとおっしゃいますが、本当にそうでしょうか?人工肛門を作られた患者様が当院に来られて、このような悩みをお話しされました。「便の排泄時に鳴るおならの様な音がとにかく嫌でした。自分の意識と関係なくおならの様な音が鳴るので、映画館など、静かで人が密集している場所へはすっかり足が遠のいてしまいました。周りの人は、わたしが人工肛門をつけているなんて思ってもみないでしょうから。元々食べることが大好きで、色んなお店に行っていたのですが、おならの様な音はもちろん、臭いは大丈夫だろうかなど、色んなことが頭をよぎって食事に集中できなくなりました。温泉に行くのも抵抗がありますし、日常生活で外出すること自体が億劫になってしまいました。人工肛門は、日常生活に障りないといわれますが、それは身体的な問題だけなのでしょうか。臭い等の精神的な面でも十分に支障はでると思います。」

 

CSクリニックでは抗がん剤を使わないので大腸がんや直腸がんを直接治療することができます。抗がん剤や分子標的薬では腸管穿孔の危険性があるので腸管のがんを直接治療することはできません。CSクリニックでは、つまりかけた腸管を血管内治療でピンポイント治療を行っています。薬剤でがんを縮小させ、狭くなった腸管内腔を広くします。この方も大腸の治療を行いました。現在は、CSクリニックの治療を受けて、人工肛門を閉設するまでに回復しました。これまでの排泄時のおならの様な音、臭い等の悩みが消え、「気兼ねなく外食も出来ますし、復職も考え始めました。人工肛門を作らないで済む治療法が、やはり自分の中の生活ではベストなのではないかと思います。」と、笑顔でお話していました。

 

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