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免疫治療19「がん免疫療法の変遷」

新しい年を迎えて、みなさまいかがお過ごしでしょうか。インフルエンザやノロウィルスが猛威を奮っています。感染予防には、まず手洗い、消毒ですが、免疫力を上げる必要もあります。今年も免疫についてのシリーズを続けます。

がん免疫療法の変遷

がん免疫療法はがんの発生を抑えるという民間療法から始まっています。いわゆる健康食品から始まったわけですが、非特異的がん免疫も向上させていたと思われます。細胞内の酸化を抑えることで癌遺伝子の産生が抑制されます。発ガンを防ぐ目的で抗酸化作用のあるビタミン類(ビタミンA、C、Eなど)やプロポリス、ローヤルゼリーを服用することが一般家庭で1960年頃より始まりました。
癌予防という点での健康食品の出番があったわけですが、発癌した後のがん抑制という面では、その効果はきわめて弱く、広く浸透するまでには至りませんでした。菜食主義でがんを治そうと始まったのもこの頃です。

 

その後、1980年頃からキノコによる免疫賦活が主流となりました。しいたけ、かわらたけ、すえひろたけなどから薬品としてレンチナン、クレスチン、ソニフィランなどが開発され、これらは現在も保険適応薬として市販されています。しかしながら、これらの免疫強化薬は抗がん剤治療や放射線治療と併用が条件となっており、抗がん剤や放射線による免疫細胞へのダメージが問題となります。

 

残念ながら、現状では免疫療法の良さが十分に発揮できない状況でしか使用がみとめられておりません。このような環境では、抗がん剤の効果が先に目立つことになり、免疫の効果が伴ってあると認められても抗がん剤の結果であると判断されがちです。これが、免疫療法は「がん」治療の傍流であるとの考え方を医療関係者の意識に埋め込む要因になっています。

 

つまり、免疫を抑制する抗がん剤治療や放射線治療と、免疫強化剤との組み合わせをしたことに免疫療法を広く世の中に広める機会を失うことになったと考えています。

 

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