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免疫治療8・続き「免疫を司る細胞たちの砦:リンパ節」

免疫反応の多くを担っているリンパ球が集っている重要な臓器のひとつがリンパ節です。いろいろな種類の免疫細胞が駐屯している砦です。このリンパ節について外科医と免疫治療医とでは取り扱いが異なります。

手術のときにリンパ郭清は必要か?

リンパ節はリンパ管の合流部に存在し、がん細胞がリンパ流に乗って運ばれてきたところを捕まえます。リンパ節はリンパ液を濾過して流れてきた癌細胞をフィルター処理する大事な役割を持っています。

 

がんが発生した臓器から流れてくるリンパ流を集中的に集める場所にあるリンパ節をセンチネルノード(見張りリンパ節)といいます。がんの手術の際にリンパ行性転移があるかないかの判断材料とするため、見張りリンパ節と呼んでいるのです。

 

この見張りリンパ節を手術の際に取ってしまったらどうなるでしょう。外科医はリンパ節転移の有無を判定する為、がん臓器の所属リンパ節を切除します。病気の進展度の判定に切除標本が必要だということと、もし転移があったとしても切除したのでがん細胞は取り除いたと考えるからです。

 

免疫ががん細胞を取り除くことができなくなったため、癌が発生していると考えれば、目に見えるがん細胞を取り除いたとしても、目に見えない顕微鏡でしか発見できないがん細胞はのうのうと生きています。リンパ節はリンパ管の合流部に存在し、フィルタの役目を果たしています。このフィルタ-がなくなれば癌細胞はからだの隅々まで流れ放題ということになります。外科医はリンパ管も切除するのでがんの転移も起こらないといいますが、水路を潰されたリンパ流は別のルートで流れ出ます。つまり、リンパ節を郭清すると溢れ出た癌細胞は別ルートで全身に転移することになります。手術の際には癌病巣に接して存在する、明らかに転移して大きくなったリンパ節、多量に癌細胞が存在しているリンパ節を同時に切除するにとどめ、フィルタの役目を果たしている見張りリンパ節は残すべきと考えています。

 

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