院長のブログ
第6回・院長のブログ★
やっと本格的な秋になりました。今年の異常気象の猛暑を皆さまは、無事乗り越えられましたでしょうか?われわれが住んでいるこの地球も、わずかな変化で大きく異常な気象状態になります。人間のからだも同じことで、わずかに遺伝子が異常をきたすと発ガンに繋がります。もちろん、からだにはその異常を修復する機能が備わっていますが、頻回に異常をきたすと修復が追いつかなくなります。これからは穏やかな気候が続くことを祈っていますが、気候の急変に耐えられるように体力を作っておきましょう。味覚の秋です。さんまの季節ですが、はやく安く市場に出回ってほしいものです。
治療法シリーズ 5: 『遺伝子治療の社会的影響』
異常な遺伝子をコントロールすることで発病を抑えようとする治療が遺伝子治療です。しかし、遺伝子治療は、生命の根幹を操作するため、他の治療法よりさらに難しい倫理的・社会的問題を生じます。
生命の根幹である遺伝子を操作することは生命の神秘の領域を侵すと考えられ、特に宗教的見地からは、造物主の神聖な領域を冒すこととなります。
遺伝子検査により出生前に遺伝子病が発覚すれば、遺伝子疾患による患者・障害者はこの世に生まれられない、という事態が生じます。倫理的問題や宗教観の違いにより、日本をはじめ多くの国での遺伝子治療が、臨床的応用に至る一歩手前で止まっています。
遺伝子操作を野放しにすると、優秀な遺伝子だけをこの世に残し、劣等であると判断した遺伝子は排除されるようなことにもつながります。しかし、 p53遺伝子治療はもともと存在する正常な遺伝子を、壊れた異常なp53遺伝子と置き換えるものなので、倫理的問題はないと考えられます。世界中で臨床的応用が可能となっている遺伝子治療はp53遺伝子治療だけです。
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