大阪本町 坂井CSクリニック

 

 

 

 

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院長のブログ

第5回・院長のブログ★

お盆が過ぎ、処暑も越え、9月に入りましたが、蝉の鳴き声が収まりません。秋の音色が聞こえてくるはずなのに連日、猛暑日が続いています。新聞では連日のように熱中症の記事が見られます。これらの記事を見るたびに、人間はもろいものだと考え込みます。熱中症は日射病や熱射病などの総称ですが、高温下で発汗機構や循環系に異常をきたして起きます。体温上昇、発汗停止とともに虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし、生命の危険を伴うこともあります。体温の調節機構が狂ってしまうと、からだを維持できなくなります。からだの体調を整えて、残った夏を乗り越えていきましょう。ガンもおなじことでからだのバランスが崩れた時に発症します。遺伝子のくるいによってがんが出来てきます。さて治療法シリーズの続きです。

 

 

治療法シリーズ 4: がん治療の『分子標的治療から遺伝子治療』

異常なRAS蛋白は正常細胞に存在するがん遺伝子が突然変異を起こした際に生成され、細胞のがん化を誘導するといわれています。細胞核の染色体に分裂しなさいよ、と信号を出すRAS蛋白が異常な興奮を繰り返して、細胞分裂が繰り返されます。このRAS蛋白を制御して、細胞分裂が活性化されるのをコントロールして、細胞周期を安定させているのがp53蛋白です。

 

RAS蛋白の活性化を阻害する薬がBisphosphonate Complex (A121)ですが、これと同じようにp53蛋白はRAS蛋白と結合してその働きを制御します。p53蛋白を作っているのがp53遺伝子で、正常細胞では、p53遺伝子の発現はごく低レベルです。発がん遺伝子が活性化していたり、低酸素で細胞がダメージを受けたとき、化学物質や放射線などでDNAに損傷を受け、細胞に異常が起こった場合には、p53遺伝子が活性化されます。
それによりp53蛋白が生成され、がん細胞および傷ついた細胞のアポトーシス(細胞の自殺死)を引き起こします。壊れた細胞を自殺死させることでがん細胞を結果的に消滅させているのです。
このp53遺伝子が傷ついた場合は、異常なp53蛋白がつくられますが、まともに働かないため、RAS蛋白の暴走を防ぐことはできません。遺伝子治療は正常な遺伝子を細胞に補い、遺伝子の欠陥を修復・修正することで病気を治療する手法です。
現在、臨床投与可能な遺伝子治療は、癌組織中に正常なp53遺伝子を投与するものです。

 

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