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遺伝子治療
遺伝子治療の詳細
当院では、血管内治療によりがん抑制遺伝子(PTEN蛋白・CDC6shRNA・P16・P53)を局所に直接投与します。
生命の営みは遺伝子によってコントロールされ、遺伝子が傷つくと細胞の構造に異常をきたし、機能が損なわれ病気になります。がんの発生や進行にはさまざまな遺伝子が関わり、その働きから大きくがん遺伝子(発がん遺伝子)とがん抑制遺伝子の2種類に分けられます。
うまく働かないがん抑制遺伝子の代理として正常に機能する遺伝子を導入し、細胞質内でがんを抑えるのに必要なタンパク質をつくらせる方法が、世界的に見て治療可能な遺伝子治療です。
アメリカで開発され安全性が高く、実績があり製剤化されているPTEN蛋白・CDC6shRNA・P16・p53がん抑制遺伝子を、血管内治療により腫瘍に直接投与します。
遺伝子治療薬について
遺伝子治療薬 | |
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P53 | 最も有名ながん抑制遺伝子の一つで、この遺伝子が傷つくことでがんが発生すると考えられている重要な遺伝子です。多くのがんはこのP53を働けなくする抗体やタンパクを合成しており、それらに阻害されることなく働けるP53を使うことで治療効果を促進します。 |
P16 | P16遺伝子は細胞周期の調整に重要な役割を果たしています。様々ながんにおいてしばしば変異しているか欠落しており、新たにP16遺伝子を導入することでがん細胞の無限増殖を抑制して排除します。 |
PTEN | PTEN遺伝子はがん細胞の増殖を抑えるがん抑制遺伝子です。正常なPTEN遺伝子を投与することでがん細胞の増殖を抑制してアポトーシスへと導きます。 |
CDC6shRNA | がん細胞の分裂のために必要なCDC6というタンパクの発現を抑え、がんの増殖を抑制し、細胞老化・消滅へと導きます。 |
がん細胞
遺伝子治療によるがんのアポトーシス
考えうる副作用について
稀に以下のような副作用が発生する可能性があります。
当院ではこれまでに重篤な副作用は見受けられていません
発熱など感冒症状 | 吐き気など消化器症状 |
アレルギー症状 | 軽度の白血球減少 |
腎機能障害 | 血液凝固障害 |
治療に際し起こる症状には適切な処置を行います。
費用について
遺伝子治療 | ¥115,500~¥231,000 |
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別途 血管内治療費 |
副作用でお悩みの方は、坂井CSクリニックへ 免疫治療、抗がん剤を使わない血管内治療、遺伝子治療によるがん治療