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免疫活性化血管内治療
抗がん剤を使わない免疫活性化血管内治療
免疫活性化血管内治療は、その名の通り「免疫」を「活性化」させる「血管内治療」です。
抗がん剤を使わない治療で、副作用を少なくし、がんを免疫力によりできるだけ自然に抑制して治癒に導こうとする体に優しい治療法の一つで、西洋医学のエビデンスに基づいた積極的治療法です。早期がんから末期がん、再発・転移したがんまで多様な種類、ステージのがんに治療を行っています。
血管内治療とは、血管造影の技術を利用し動脈の中に入れたカテーテルをがんの病巣の血管まで押し進めて薬剤を流し入れる治療で、通常の血管内治療では、この時抗がん剤を注入しますが、当院の治療は、抗がん剤ではなくがん細胞の分裂を抑制する「分子標的薬」を用います。
分子標的薬は、がんを攻撃のターゲットとし、正常細胞や組織、臓器にダメージを与えません。光免疫療法と似た効果を示し、破壊されたがん細胞の破片が免疫細胞に対する抗原となり、生き残ったがん細胞に対する免疫細胞の攻撃がさらに強くなると考えられています。
がんを縮小、消失させるとともに結果的に免疫力が上がるため、再発や転移の予防にもなるのです。分子標的薬の成分には骨吸収阻害剤が含まれており、骨転移の治療にも絶大な効果もあります。
免疫活性化血管内治療では、IVR-CT装置を用いて精密検査を同時に行います。がん病巣の広がりや進行度を正確に把握し、5mmの小さい病巣を発見診断することも可能です。精密検査を含めた治療で、開腹手術で確認しながら治療をするのと匹敵するものと考えられています。
IVR-CT装置
これまでの治療症例 |
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胃がん |
大腸がん |
肺がん |
食道がん |
膀胱がん |
肝細胞がん |
転移性肝がん |
前立腺がん |
膵臓がん |
乳がん |
子宮がん |
卵巣がん |
GIST |
リンパ節転移 |
骨転移 |
免疫活性化血管内治療の特徴
放射線治療では、放射線を照射した悪性腫瘍だけでなく、照射していない離れたところにある悪性腫瘍も縮小する場合があることが知られており、これをアブスコパル効果と言います。放射線治療により死んだがん細胞の破片ががんワクチンとなり免疫細胞によるがん細胞の認識を助けてがん細胞に対する免疫細胞の攻撃が増すことで生じた結果だと言われています。
当院の免疫活性化血管内治療もこれと同様に、活性化された免疫が機能して、免疫細胞ががんを死滅させます。がん病巣へ「分子標的薬」を直接投与する局所治療ですが、免疫細胞は全身をめぐりまわっているので、全身のがんを抑えることができるのです。
放射線治療は、放射線を照射することで正常細胞も傷めつけ、免疫力が落ちるおそれがありますが、「分子標的薬」は正常細胞や組織、臓器にはダメージを与えません。副作用の強い抗がん剤を使わないことで、QOL(生活の質)を保ちながら、がん治療を行うことが可能になりました。
免疫活性化血管内治療は、最新の「血管内治療」であり、「分子標的治療」であり、「免疫治療」であるとも言え、それぞれの技術と機序を応用した独自の治療法です。
免疫活性化血管内治療のメリット |
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抗がん剤を使わないため副作用が極めて少ない |
抗がん剤とは違い、正常細胞や組織、臓器にダメージを与えない |
身体に負担が少なく、高齢者や体力が低下している進行がんの患者さまにも行える |
身体に負担が少ない為、日帰り手術が可能 |
さまざまな部位、ステージのがんに効果が期待できる |
費用について
初回 | ¥800,000- |
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2回目以降 | ¥600,000-/回 |
※昨今の世界情勢に伴う物価上昇による、医療器具等のコストの大幅な値上がりのため、2022年11月より価格を改定しました。
副作用について
ごく稀に免疫反応が強すぎて治療効果が劇的に出る場合があります。
また、下記の副作用が発生する可能性がありますが、これは抗がん剤治療や放射線治療でも起こりうるものです。
滅多に起こるものではありませんが、慎重に経過観察を行い、いずれの症状にも迅速に適切な処置を行います。
・神経障害 ・消化器障害 ・感染症 ・血栓症
・治療薬剤及び造影剤によるアレルギー反応
副作用でお悩みの方は、大阪本町CSクリニックへ 免疫治療、抗がん剤を使わない血管内治療、遺伝子治療によるがん治療