がんの変遷
死亡原因1位はがん
1981年以来、癌は脳卒中などの脳血管障害による死因と逆転し、日本人の死亡原因の第1位となりました。戦前のおもな死因である結核などの感染症は、抗生物質の発明により減少しました。そして戦後まもなくから脳卒中が死因の上位を占めるようになり、高度成長期には心筋梗塞などの心疾患へと移行してきました。これらの生活習慣関連病いわゆる成人病は、いまだ増えつつある傾向にありますが、さらにそれを超える勢いで癌は死亡原因の第1位として躍り出てきました。
(国立がんセンターの統計資料を参照)
<参考資料 厚生労働省統計資料より>
癌は人類を悩ます共通かつ最強の敵ともいうべき疾患であり、その制圧は疾病対策上の最重要課題となり、全地球的に対応すべき問題です。これからも癌は増える傾向にあり、高齢化社会が進むにつれ西暦2015年には日本における癌の新患者数は男55万4000人、女33万6000人となるとも言われています。
対策として政府の「対がん10ヵ年総合戦略」のもとで1983年から研究が積極的に行なわれ、癌遺伝子、癌抑制遺伝子の発見や多段階発癌の概念が確立されました。1994年にはさらに「がん克服新10か年戦略」が開始され、本態解明をめざした基礎研究とともに、その成果を臨床に生かすことが強く意識されています。
<参考資料 独立行政法人国立がん研究センター がん対策情報センターがんの統計資料より>
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